宮沢賢治

ここ2、3日で『風の男 白洲次郎』という本を読んだ。ケンブリッジに学び、政財界に知遇あるも一貫して官職、政治への道を拒み、戦中は百姓をやり、戦後吉田茂首相に請われ日本国憲法の制定に日米間を奔走した。プリンシプルを尊ぶ紳士……。 最近徳とか倫理…

千年働いてきました

やっとBM協会機関紙『aqua』の書評が書けた……*********************** 日本は“老舗”の製造業が際立って多い国だそうだ。海外、とりわけアジアに詳しい著者は華僑、印僑に代表される“商人のアジア”との対照から、日本を“職人のアジア”…

プラトモナスという風景

今日、テレビでスペインの画家ホワン・ミロのことをやっていた。見ていて懐かしく重い、押入れの奥の奥にしまいこんであった美術全集を引っ張り出した。重くほこりをかぶった全25巻の表紙それぞれには油絵の具の跡が残り、引越しのたび捨てようかと思っても…

千年働くという本を読め

27日、磯田さんから「千年働くとかなんとかの本読んでね」と言われた。BM協会※の『aqua』書評らんの原稿依頼だ。この前は3月号でスローフードのことを書いた、その続きの依頼。といってもギャラはないけど。 その本は宅急便で送ってくれるそうで、届いてか…

森枝さんごめんなさい

今年正月あたりに呼んだ本だったが、僕が外国の食のことなどに、改めて興味を抱いたきっかけが『知っておきたい食の世界史』(宮崎正勝)だった。この内容についてはまた別の機会に書きたいが、今日はアンコウの話。この前書いた続きです。 アンコウさばき終…

『エル・ブリ 想像もつかない味』という本を読んだ。

本そのものはどうということはない。登場する世界に惹かれた。“エル・ブリ”はバルセロナから車で1時間、スペインは地中海沿岸の“ど田舎”にある三ツ星レストラン。シェフの名はフェラン・アドリア。そこでは“最新式”のマシンを駆使し、レシピ開発専門のスタ…

来週まででいいんだけどね、

と電話で話され、普段から仲が良くさせていただいているBM技術協会という農業系の団体の事務局長の磯田さんから、書評をかいてくれと依頼された。 「何書けばいいんですかねぇ」とたずねたところ「農家の人たちはこれからいろいろ勉強しないといけないんだ、…

10月31日にイタリアから帰り、

1日はその勢いで時差ボケを利し早朝出勤。この日は呼ばれて静岡泊。 翌日から今日までの4日間を泥のように何にもせず寝て過ごした。この間ブログ止まってました。すみませぬ。 久しぶりの我が家初日は、2日に子どもを保育園に迎えに行き、妻への感謝を込め…

Web進化論の著者、梅田望夫さんの本

2冊目を読んだ。題名がずばり『シリコンバレー精神』(ちくま文庫)。梅田さんが外資系企業の日本人駐在員としてシリコンバレーに移り住んでから退職し独立していく個人のストーリーと、1996年から2000年という時代のシリコンバレーの激動の2つの柱で書き…