数字が風景に見える

 今日はホントは8月15日じゃなく、17日の夜10時。書こうと思ったら昨日の夜中午前2時ごろに書き込んでいたので17日では書けないので強引に空いてる日付で15日ということに。さて昨日の夜中blog書き終わったときにテレビでピーターバラカンが面白いヒトのことを紹介していた。
 ダニエルくんイギリス人で、円周率を2万ケタほども丸暗記できてしまうんだそうだ。サヴァン症候群とか、アスペルガー症候群とか、共感覚者とか、いろいろ複雑で数奇なヒトなのだとおもうが、とてつもなく驚いた。イギリスでは彼を特集してblainmanという番組も組んだそうだ。
 彼は数字の組み合わせをみてそこに色や形を感じるそうで、好きな数字嫌いな数字もあるという。昔手塚治虫火の鳥で、確か未来編だったか、レオナという青年が交通事故で即死、当時の医療で無理やり生き返らせられたはいいが、見える風景が、生き物が無機的にしか見えず、逆に機械や無機物に花や生き物のような美しさを感じてしまう脳にさせられてしまった話が浮かんだ。彼は結局ロボットに恋をしてしまうのだが、ダニエルくんはいったいどうなるのだろう。
 確か茂木健一郎の本か講演では、異常に記憶力のいい人はいるが、そういう人は想像力が欠落している場合が多いと書いていた(か言っていた)。ダニエルくんはどうなんだろう。
 とばかりやけにミーハーやじうま的興味が湧いてしまうのだが、自分という人間が、考えに熱中してしまうと、じゃべるそばから最初にしゃべったこと忘れてしまうタチなので、しゃべりつづけると連想がどんどん先に走って、聞く人にそうとう旅をさせてしまうタチなので、自分っていったいどういう脳を持っているのか常日頃気になっている。今日電車の中でナナメ読みしていた林望の本には、若い頃に思考についての方法論が出来上がっていればあとはトシをとってもその方法論で異分野のこともそれなりに解釈応用ができるものだとエラそうに書いていたが、するとぼくの場合絵ばかり描いていたので言葉によらない思考が身についてしまっていてこうなるのだろうかとか、とめどなし。
 彼の書いた本の邦訳が『ぼくには数字が風景に見える』という題名で出ているそうだ。読んでみよう。
ぼくには数字が風景に見える